訂正のお知らせ-はじめての英文契約書の読み方

最近は気温の上下が激しくて、体がついていきません。
東京は、昨日・今日と温かい日となっていますが、
明日からはまた冷え込む模様です。

さて、ちょうど2年前にアルク社から刊行されました、拙著
 「はじめての英文契約書の読み方」
について、一部訂正のお知らせです。
読者の方からアルク社にお問い合わせがあったもので、
誤りが発覚しました。
申し訳ございませんでした。
また、ご連絡をいただいた読者の方に心から御礼を申し上げます。

アルク社に修正のお知らせが掲載されていますので、ご覧いただければと存じます。
 →アルク社修正のお知らせ

該当箇所は、P45の2段目 (上から8行目以下の3行)です。

「 なお、“prevail”の後に“over”を使って優先される対象を記載する場合もあり
ますが、上記のように“prevail”で終わる形が一般的です。その理由は、“prevail
over”の後に、もう一度主語全体“any provision in the Individual Contract
inconsistent with any provision of this Agreement”を書かなければならなくなる

からです。 」

の赤字の部分です。

これでは、
「基本契約と異なる個別契約の定めは、基本契約と異なる個別契約の定めに優先する」
という意味=「AがAに優先する」という意味になりますので、おかしな内容になります。

元々、この赤の部分は、印刷の前日まで、次の青字のように書かれていました。

「 なお、“prevail”の後に“over”を使って優先される対象を記載する場合もあり
ますが、上記のように“prevail”で終わる形が一般的です。その理由は、“over”
を使って書いた場合、「Aの定めは、Aの定めと異なるBの定めに優先する」のよう
に、「Aの定め」という言葉を2回書かないといけないので長くなってしまう
からで
す。 」

これを、最終印刷直前に、編集部からその意味を問われたため、超特急で、必要なら訂正してください、
と申し上げました。
その際、私が編集者に伝えた意図は、次の通りです。

「 prevail overの後に、[any provision in this Agreement inconsistent with any provision in the Individual Contract] を書かなければならなくなり、冗長だからです」

この内容を正確に、主語を含めて一文を正確に書くと、
「 Any provision in the Individual Contract inconsistent with any provision in this Agreement shall prevail over any provision in this Agreement inconsistent with the provision in the Individual Contract. 」
(本契約と異なる個別契約の定めは、その個別契約の定めと異なる本契約の定めに優先する)
となります。

しかしながら、残念なことに、当方の意図が編集者に誤って伝わったため、現在のような表現になってしまったようです。

これについては、次の通り、アルク社から、お詫びが掲載されていますので、ご覧ください。

 → アルク社のお詫びと訂正 へ移動
 
お手数ではございますが、上記を確認され、修正していただければ幸甚と存じます。

最後になりましたが、この度の拙著の誤りの件、読者の皆様に多大なご迷惑をお掛けいたしましたこと、
あらためてお詫び申し上げます。
本当に申し訳ございませんでした。

増刷決定-はじめての英文契約書の読み方(アルク社刊)

梅雨明け宣言もなく、毎日猛暑が続きますね。

さて、昨年(平成28年)、株式会社アルクから刊行された
 拙著「はじめての英文契約書の読み方
ですが、幸いにも、増刷されることになりました

先ほど、次のサイトで、主なインターネット上の書籍販売サイトを見てみましたが、
 (http://book.tsuhankensaku.com/hon/isbn/9784757426948
アマゾンは在庫あり、入荷予定あり、ですが、現在在庫切れに
なっているところが、結構あるようです。
(これらのサイトに入荷予定があるのかどうかは、わかりません)

なお、増刷版は、9月には店頭に出荷される予定です。

以上、ご連絡まで。



  
契約書のつくり方      はじめての英文契約の読み方    
  (和文契約実務)     通常書籍版     アマゾン・キンドル版


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発売開始-「はじめての英文契約書の読み方」 (アルク はたらく×英語シリーズ)

今日から、早稲田大学オープンカレッジの和文契約実務講座が始まりました。

みなさん、寒い中、どうもありがとうございました。
(私一人だけ、正月太りの体から汗をかいておりました)

さて、本日1月20日に、アルクから、拙著

 「 はじめての英文契約書の読み方 」  (1944円)(株式会社アルク)

が発行されました。

 できるだけ英文自体に多く触れられること、  解説だけを読み飛ばすのではなく、
 できるだけ英文自体に取り組めること、 などを目標に執筆させていただきました。

フォーマットや目次などにも工夫がされていると自負しておりますが、
その工夫が実際にどれだけ功を奏しているか、逆効果ではないか?
と若干不安です。

良ければ、次をクリックして、アマゾンで内容をみてみてくださいね。





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書籍紹介/国際取引のリスク管理ハンドブック(改訂版)

今日は、書籍をご紹介したいと思います。

「Q&A 国際取引のリスク管理ハンドブック(改訂版」
 発行:セルバ出版、発売:創英社/三省堂書店 です。

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この本は、国際取引に携わる必要のある方にとって、その全体像や必要な知識の概要をつかむために最適なものだと思います。

著者は、3名で、うち2人は日商岩井(現双日)に長らく勤務された後大学の先生になられた方で、もう一人は新潟大学の教授の方です。

表題は「リスク管理」となっていますが、

 船積書類や保険、決済手段の種類と内容、与信対策の方法、
 事前調査の具体的方法(ダン・レポートの読み方まで!)、
 契約交渉のコツ、国際契約書のポイント、
 エージェント起用の注意点、LOIやNDAの注意事項、
 履行リスク管理、回収リスク管理のポイント、
 知財取引のポイント(特許ハイウェイ、パテントトロール対策、オープンソース活用ポイントを含む!)、
 国際取引トラブルの際の弁護士等の起用時の注意点、仲裁利用の場合の具体的手続きと費用額、

などを内容として、108つの(なんと人間の「煩悩」とおなじ数の)ポイントが、Q&A形式で語られています。

その内容の一番すぐれている点は、とにかく具体的だ、ということだと思います。

実際に実務で必要なここ具体的な知識や手順が、非常に丁寧に丁寧に描かれています。

「英文契約書」に関しては別の専門書が必要ですが、契約書を見ることはあっても、貿易・海外実務に携わることはほとんどない、という企業法務部門の担当者にとっては、本書は、貿易・海外実務の概要をつかむ上で、非常に有益だと思われます。

本書(改訂版)は、2014年4月刊であり、インコタームズ等についても、最新の情報に修正されています。

国際契約にかかわる法務部門の方で、貿易実務や海外リスク管理が今一つ、という方に、おすすめの一冊です。


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初心者でもわかる!LawLゆいの英文契約書入門」(第一法規刊)

中央総合法律事務所の安保智勇先生がお書きになられた
   「初心者でもわかる!LawLゆいの英文契約書入門」(第一法規刊)
を読ませていただきました。
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帯には、「新人法務部員ゆいと学ぶ、英文契約の常識」とかかれ、
表紙は、女性の会社員のマンガ。

まったく英文契約らしくない装丁の新書です。

が、中身は、素晴らしいの一言です。

何が素晴らしいかというと、

1)主要な条項の持つ意味、背景にある考え方を、法務部長と「ゆい」の軽妙な
トークという形をとりつつ、実に上手に解説されておられますが、単に条項の解
説にとどまらず、米国UCC等の根拠を示しておられ、説得力に富むこと、

さらに、

2)単なる条項解説にとどまらず、すべての条文で、修正の考え方が示されてい
ること、です。

修正の考え方を示す過程で条項の意味を解説することにより、いっそう条項の
意義を理解できるということもありますが、加えて、その多くは、英文契約の修
正の現場で実際に使える考え方や方法だ、ということが、この本の意義を高め
ていると思われます。

なお、安保先生は、完璧な和文英訳を作成する)ためには、1)法制度に対す
る理解、2)IT等の業界専門用語、そして3)語彙力(語彙に関するセンス)が揃
うことが必要、と言っておられます(p141)。

小職のセミナーでも、「法制度」「契約技術」「業務の内容」「英語」の4つの交点
が英文契約だと説明していますが、この本は、さりげない会話の中で、これらを
上手に織り込んでいるように思われました。

ただ、契約の修正案を「ゆい」がすらすらと英語化するなど、上記のような修正
対応の内容も多く、法的な考え方と英語力の双方から見て、「入門」という割に
は、かなり高度なものだと思われます。
従って、これまで英文契約に携わってきたベテランにとっても非常に有益な本
だと思いますが、逆に、日本語の契約にもあまり馴染みのない方にとっては、
少し難しいかもしれません。


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