英文取引基本契約・販売代理店契約の条項解説

台風のあと、八ヶ岳のそばにある小海というところ(長野県)に行ってきました。
まだ少し雨交じりの場所も多かったのですが、久しぶりにテニスなどをして~他を動かしてまいりました。

さて、一昨日、新しい英文契約用のホームページに、英文の取引基本契約と販売代理店契約に関する条項解説を載せました。

     (URL=http://www.eibun-keiyaku.net/listof_contracttype.html

最初の契約の簡単な概要のあと、契約条項別に、(精粗はありますが)ポイントをある程度詳しく記載しています。

自分がこれまで経験し学んできた内容をかなり書いており、少し情報を書きすぎたかなとも思っておりますが、皆さまのお役にたてればと思っております。

是非一度ご覧ください。

どうぞよろしくお願いいたします。
関連記事

明日お休みです。

すごい台風でした。

普通、東京地方まで到達した台風は、勢力が弱まっていることが多いのですが、今回の風はすごかったように思います。

さて、明日から事務所は、お休みになります。
メールを頂いた場合、ご返信は金曜夜または土曜となってしまいます。
ご迷惑をお掛けいたしますが、遅い夏休みですので、どうぞご容赦ください。

来週から、またバリバリ働きます。

最後に、Hoimes Jr. の名言から。
(実践ビジネス英語2011年5月P13より。)

 「 Life is painting a picture, not doing a sum. 」


関連記事

完全条項2

昨日に引き続き、「完全条項」について考えてみます。

完全条項とは、英米法上の「Parol Evidence Rule(パロール・エヴィデンス・ルール=口頭証拠排除原則)」を確認するためのものであり、それを具体化するものであって、「契約書面に書かれていない内容に効力を認めず、契約締結以後においても契約の修正は書面によらなければならない」、ということを規定する条項です。

このような完全条項は、英米法系以外の国の企業が当事者の場合や、日本企業間の国内契約において、不要なのでしょうか?

口頭証拠排除のルールは、日本にはありません。

あくまでも契約書は、契約の成立を証する「証拠」の一つに過ぎません。

ですから、この「完全条項」が契約書に記載されていない場合に、当事者間でEメールのやり取りなどがあり、その中で、例えば「契約書にはXXXと書いてあるけれど、ここはYYYという意味ですね」というような確認があり、相手方も「その通り」と返信しているような場合、契約書のXXXという記載があってもYYYという意味に解釈される可能性が全くないとは言えなくなってしまいます。

とすると、この完全条項は、英米法の原則の確認ですから、逆に言うと、英米法系以外の法系、つまり大陸法系の当事者がいる契約書においては、必ず書いておくべき事のように思われます。

そしてそれは、日本企業間の日本語の契約においても同様に当てはまるわけです。

最近の日本のシステム開発契約などでは、この完全条項を定めることが多くなりました。

これは、JISA(情報サービス産業協会)が出しているシステム開発のモデル契約で完全条項が入れられていることに起因しているものと思われます。
その2008年版では、まず第3条第2項で、

「第3条第2項(前段略~個別契約が基本契約に優先すべきことが書かれている)
(以下後段)...また、本契約及び個別契約が当該個別業務の取引に関する合意事項のすべてであり、係る合意事項の変更は、第35条(本契約及び個別契約内容の変更)に従ってのみ行うことができるものとする。」
それを受けて第35条で

「第35条 本契約の内容の一部変更は、当該変更内容につき事前に甲乙協議の上、別途、変更契約を締結することによってのみこれを行うことができる。」と定められています。

完全合意に関しては、日本企業間においても問題となりうること、そして現実にJISAが作成している国内システム開発契約のモデル契約ではその趣旨が取り入れられていることなどからもおわかりのように、この完全条項は、予測可能性の担保という観点から、あらゆる国内契約においても積極的に取り入れていくべきものだと考えています。

   にほんブログ村 法務・知財
   にほんブログ村 英語で仕事
関連記事

完全条項(Entire Agreement)

久しく条項解説をしていませんでしたので、今日は、完全条項について書いてみます。

完全条項「Entire Agreement」とは、「最終性条項」と呼ぶこともありますが、英米法上の「Parol Evidence Rule(パロール・エヴィデンス・ルール=口頭証拠排除原則)」を確認するためのものであり、それを具体化するものです。

内容は、要するに、
契約書面に書かれていない内容に効力を認めず、契約締結以後においても契約の修正は書面によらなければならない、
ということです。

具体的な条項は次のようなものが一般的です。

1. This Agreement sets forth the entire understanding and agreement between the parties as to the matters covered herein, and supersedes and replace any prior undertaking, statement of intent or memorandum of understanding, in each case, written or oral.

2. This Agreement may not be amended or modified except by an instrument in writing signed by each of the parties and expressly referring to this Agreement.

{1. 本契約は、本契約で取り扱われた事項に関する当事者間のすべての了解と合意を規定するものであり。書面であろうと口頭であろうと、従前の一切の了解、意図の表明、覚書に優先し、それらに取って代わるものである。

2. 本契約は、各当事者によって署名され本契約に明確に言及する証書による場合を除き、修正又は変更することができない。}

では、なぜこのような条項が必要か、といいますと、大雑把にいいますが、「契約書」は「契約」が成立したことを立証するための証拠に過ぎないことが大元の原因なわけです。

つまり、契約書を作成したから「当然に」契約書に書いたことだけが契約の内容になるのではなく、契約書外に何か合意が存在しそれを立証することができたならば、契約書以外の契約上の義務や権利、契約条件などを裁判で認定することも、本来は許されているわけです。

しかし、このような契約書外の条件を認定することは、契約書を作成した当事者にとって、予測可能性を奪う結果となります。

そこで、英米法では上記の「Parol Evidence Rule」(=口頭証拠排除原則)という原則を一般的に適用し、契約が書面になっている場合は、当該契約に関する条件はすべて書面で規定しなければならないこととしたわけです。

では、この完全条項は、日本国内の契約や、英米法系以外の国の企業との契約で必要なのでしょうか。

それについては、この続きで考えてみたいと思います。


   にほんブログ村 法務・知財
   にほんブログ村 英語で仕事

関連記事

ホームページその後

ホームページが和文、英文とも出来上がったとご報告しました。

確かに出来上がり、アップロードを行ってはおります。

でも、1回みると、2~3誤りや不適切なものを見つけます。
それを修正しだすと、他の部分が気になります。
ですから、修正はいつまでたっても終わる気がしません。

でも、システム開発を生業にされている方は、本当に大変だなあと、自分が少しかじっただけで痛感いたしました。

ホームページ作成のような作業は、やっていると、何か竜宮城にきているようで(そんないいもんじゃないけれど)、世間から隔絶された、自分だけの「時」を生きているような気になります。

そして、ふと我に返ったとき、非常に落ち着かない感じ、

「これで今日大丈夫だったのだろうか、何かとてつもない間違いやチョンボを犯してないだろうか?」

と、とてもとても不安になり、何か、トイレを我慢しているかのうような落ち着かサなさがしばらく続きます。

昔のことを少し思い出しました、

その昔製鉄所にいた頃、ちょうど円高不況で、製鉄所は合理化の計画を立てると言うことで上へ下への大騒ぎ。
当時、きちんとした使いやすいパソコンがなく、資料はもっぱら富士通さんのオアシスというワープロ専用機にお世話になっていました。
そして、毎日会議のために、A3資料を10~20枚用意する必要があったのですが、A3資料が迅速に印刷できず、結局早く印刷できるA4を2枚印刷し、それを切って、A3の用紙に貼りつけて、それをコピーして会議資料としていました。
だから、いつも夜中にならないと仕事は終わりません。
朝も製鉄所は早く掃除もしていたので、朝7時半からは仕事になり、帰宅は午前2時か3時。寮住まいだからあまり不自由はないし、風呂にも入れるのですが、とてつもなく疲れた2~3年だったと思います。

今、このホームページの作成やメンテナンスやらを非常な時間を掛けて対応していると、当時の(26年前の新人~3年目当りの)猛烈な時期が思い出されました。

もう年ですから、今日のように労働時間が長いと体が持ちません。今、少し朦朧としています。
明日からは、少しペースダウンしないと、と反省しています。


    にほんブログ村 法務・知財へ  にほんブログ村 英語で仕事



関連記事

条項解説 不可抗力その2 事由列挙の必要性

先日お客様と不可抗力の話題になりました。
前回、このブログで不可抗力について書いた際には触れていなかったので、その点を補足します。

不可抗力条項について、英文契約書においては、次のように、簡単に表現している例が見られます。

Article A (Force Majeure)
"Neither party shall be liable to the other party for any delay or failure in the performance of its obligations under this Agreement if and to the extent such delay or failure in performance arise from any cause or causes beyond the reasonable control of the party affected (hereinafter called the “Force Majeure.”)"

「いずれの当事者も、本契約上の義務の履行が遅滞しまたは履行がなされなかった場合、当該遅滞または不履行が影響を受けた当事者の合理的な制御を超える事由(以下「不可抗力」という。)により引き起こされた限度において、相手方に対し責任を負わないものとする。」

しかし、この条項例には大いに問題があります。

その理由は、「不可抗力」という用語の定義が不明だからです。
何が不可抗力にあたるのか、をめぐってトラブルの原因となりかねません。

日本民法においても、同様の事が言えます。
日本民法における不可抗力の記述は、第419条に「金銭債務について債務者は不可抗力をもって抗弁とすることができない」とあるだけです。
この規定を反対解釈すれば、「金銭債務以外は不可抗力をもって抗弁することができる」ことになりそうです。
問題は、日本民法上に「不可抗力」の定義をした条項がないことです。

具体例をあげてみましょう。

不可抗力に、戦争や内乱、天災地変などが含まれることにはあまり異論はないでしょう。

では、「ストライキ(労働争議)」は、どうでしょうか?
また、「下請会社からの部品当の納入遅延」はどうお考えになりますか?

ストライキ(労働争議)について言えば、
「商品やサービス供給側の従業員がストライキしたことにより、商品やサービスの提供ができなくなったこと」
を不可抗力として認めて良いのかどうか、ということです。

また、下請会社からの部品当の納入遅延についていえば、
「供給側当事者が自分で選択した下請業者からの部品納入が滞ったことにより、商品の提供ができなくなったこと」
を不可抗力として認めて良いのか、という問題になります。

これらについて、不可抗力として認めるのが正しいとか、誤りだ、ということを言っているのではありません。
問題は、不可抗力の定義に入るのかはいらないのかについて、当事者間で意見が相違する可能性があること、
なのです。

契約書条項の内容は、可能な限り、予測可能性を高める必要があります。

特に、準拠法が何になるか、あるいは準拠法の内容がどのようなものであるかがはっきりしない英文契約書(国際契約書)においては、契約上の文言を明確にしておいて、最終的に準拠法がどのようになっても困らないようにしておくことが何よりも大事です。

従って、不可抗力条項については、次のように、例示を必ず加えるべきでしょう。

"(上記に続いて)........, including, but not limited to, act of God; acts of government or governmental authorities, compliance of with law, regulations or orders, fire, storm, flood, or earthquake; war (declared or not), rebellion, revolution, or riots, delay or failure of delivery from subcontractor, strike, or lockout. "

「不可効力には、以下に限定されるものではないが、天災地変、政府または政府機関の行為、法律・規則・命令の順守、火災、嵐、洪水、地震、戦争(宣戦布告の有無を問わない)、反乱、革命、暴動、下請業者からの供給の遅延または不履行、ストライキ、ロックアウトを含むものとする。」


にほんブログ村 法務・知財へ      にほんブログ村 英語で仕事



関連記事

ホームページ全体完成

遂に、寺村総合法務事務所のホームページリニューアルが完成しました!

これまで英文契約の部分と和文契約の部分が混在し、見にくいという評価を頂いておりました。
また、従来のULRは、インターネットプロバイダが無料で提供しているものであったため、プロバイダのメインアドレスの次に当事務所のアドレスが来ていたため、「恰好悪い」状態でした。

これを改善するべく、有料サーバーをレンタルし、2本立てで公開することができました。

こちらです。

和文契約  http://www.keiyaku-sakusei.net/
英文契約  http://www.eibun-keiyaku.net/


ただ、良く見るとまた内容を書き切ってはいない部分や改善の余地も相当ありそうです。
特に、英文契約の中の「英文契約書の構造」の部分は、本来、主なすべての条項の解説と類型ごとの条項の構成例などを書くべきだと思いますが、まだ最初の部分のみとなっております。

頑張って書いていきますので、乞うご期待。

     にほんブログ村 法務・知財   にほんブログ村 英語で仕事
関連記事

パソコンが...

昨夜のことです。

休止モードにしていたパソコンを再立ち上げしようと電源を入れましたが、モニターには何も写りません。
このところ、モニターとの接続が悪いので、度々ケーブルをいじっていたので、「ついに接続部が壊れたか」と点検しようとしました。

ところが、何と、パソコンが唸っているではありませんか!

ハードディスクを読みとらず、まわりっぱなしになっている、そんな感じです。
それどころか、パソコンの唸り声は次第に大きくなり、今にも爆発するかのような激しさになり、慌てて電源を落としました。
そして、何度立ち上げようとしても、同じ状態。モニターには何の表示もでません。ウィンドウズのCDを入れてそこから起動しようと思いましたが、ダメ。

今日になり諦めて別のノートパソコンで仕事をしていましたが、ここ2週間くらいバックアップを取っていない!

展望を失い、駄目もとでデルのサイトを見て対処方法を調べました。

ところが、デルのサイトには、しっかり対策が出ているではありませんか!

1)まず、全部のコードを外し、本体カバーを開けて、まずマザーボードについているボタン電池を取り、放電する。

2)それでだめなら、次は、再度中を開け、何とメモリーを一旦抜き、再度差してみよ、とのことでした。

パソコンの本体を開けてみるのは初めてで、ふたをどうやって開けるのかすら戸惑ってしまいましたが、何とか電池を取り出し、メモリも2枚取り出し、再セットしました。

すると、何と起動するではありませんか!
もう駄目だと諦めていたのに。今日は仏滅だから仕方がないと思っていたのに(実際は今日は仏滅ではありませんでした。)

起動後「セットアップ」が必要な状態でしたが、適当にいじっていたらウィンドウズが立ち上がり、ハードディスクの内容は全部無事というハッピーな結果になりました。

人間、諦めが肝心といいますが、そうでもないようです。

関連記事

ホームページリニューアル

お久しぶりです。
もう8月が終わってしまいました。
あまりの暑さが続いたかと思うと一転して寒くなったりと、50過ぎの身にはこたえます。

さて、この度、寺村総合法務事務所のホームページを全面リニューアルしました。
といっても、まだ英文契約の部分しかできていないので、道半ばといったところです。

アドレスは、http://www.eibun-keiyaku.net/ です。

いままでのホームページは、当面併存させます。和文契約の部分ができていないので。

ホームページの作成についての感想。

2003年の事務所立ち上げ以来、「ホームページNinja 8」というソフトを使って作成してきました。
このソフトは(最新のものはわかりませんが)HTMLというHP言語を全く意識しなくて作成できるという点ではとても良いと思ったのですが、今回HPビルダーを使ってみて、「HTMLを使う方が簡単」と感じました。

ビルダーでも、作成の仕方によっては言語を意識せずに済むのですが、例えばある部分を複写する場合に、言語の部分をしっかり複写すれば、形が崩れたり余計な余白が発生したりせずに済みます。
特に、他のページの一部分の様式をそっくり他のページに移す場合など、HTMLソースをコピーすれば間違いありません。

(もちろん、ソースを貼りつける位置は、きちんと把握しておかなければなりません。貼りつけるタグの場所を間違えると、おかしなことになります。)

でも、どうやってHTML言語を身につけたか、というと、まずソフトで用意されているテンプレートを用いてHPの枠を作ってしまいます。

その上で、ソースを見ますと、< >で囲まれた部分に何か意味がありそうだと見当が付きます(これを「タグ」ということは後で知りました)。

今でもあまり多くは知りませんが、例えば<b>と</b>の間が太字になるとか、<a>と</a>の間にリンクが張られるとか、<hr>が水平線だとかいったことが何となくわかってきます。

コピーする場合、できるだけ<p></p>又は<div></div>の間をそっくりコピーすることにしました。これらは、一つの段落やセクションを表しているので、それをそっくりコピーすると、形が崩れにくいようです。

(ただし、<div>にはいくつか「階層」がありますので、どの部分がどの階層かを見極めるのが少し難しいと思いました)

まだまだ知らない事だらけですが、前よりも少しは見やすいページになったのではないかと思います。

是非、一度見てやってください。

では、また。
関連記事