書籍紹介/国際取引のリスク管理ハンドブック(改訂版)

今日は、書籍をご紹介したいと思います。

「Q&A 国際取引のリスク管理ハンドブック(改訂版」
 発行:セルバ出版、発売:創英社/三省堂書店 です。

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この本は、国際取引に携わる必要のある方にとって、その全体像や必要な知識の概要をつかむために最適なものだと思います。

著者は、3名で、うち2人は日商岩井(現双日)に長らく勤務された後大学の先生になられた方で、もう一人は新潟大学の教授の方です。

表題は「リスク管理」となっていますが、

 船積書類や保険、決済手段の種類と内容、与信対策の方法、
 事前調査の具体的方法(ダン・レポートの読み方まで!)、
 契約交渉のコツ、国際契約書のポイント、
 エージェント起用の注意点、LOIやNDAの注意事項、
 履行リスク管理、回収リスク管理のポイント、
 知財取引のポイント(特許ハイウェイ、パテントトロール対策、オープンソース活用ポイントを含む!)、
 国際取引トラブルの際の弁護士等の起用時の注意点、仲裁利用の場合の具体的手続きと費用額、

などを内容として、108つの(なんと人間の「煩悩」とおなじ数の)ポイントが、Q&A形式で語られています。

その内容の一番すぐれている点は、とにかく具体的だ、ということだと思います。

実際に実務で必要なここ具体的な知識や手順が、非常に丁寧に丁寧に描かれています。

「英文契約書」に関しては別の専門書が必要ですが、契約書を見ることはあっても、貿易・海外実務に携わることはほとんどない、という企業法務部門の担当者にとっては、本書は、貿易・海外実務の概要をつかむ上で、非常に有益だと思われます。

本書(改訂版)は、2014年4月刊であり、インコタームズ等についても、最新の情報に修正されています。

国際契約にかかわる法務部門の方で、貿易実務や海外リスク管理が今一つ、という方に、おすすめの一冊です。


 -寺村総合法務事務所のホームページ-

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