記事紹介/ヒアリングの工夫~ビジネスロージャーナル12月号

めっきり寒くなりました。

「今年は秋がなかった!」とぼやいている方がいると聞きました。

10月前後、通常ならとても気候の良い時期に、台風が毎週ようにやってきたせい
もあり、そして、なぜかそのあと寒気が流れ込み、急に寒くなりました。
本当に、秋がなかったかのように、すでに冬に突入している感じです。

(私は札幌出身なので、秋がないことにはまったく違和感はないのですが...)

さて、今日は、記事の紹介を一つ。
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最近、なかなか記事の内容が濃い(と勝手に思っている)ビジネスロージャーナルから、おひとつ。

今回は、「契約審査のためのヒアリングノウハウ」と題した特集が掲載されています。

前半の弁護士さんの解説は、入門としては読む値があると思いますが、実践に使えるのかは、
その人の工夫次第でしょう。

この中で、クックパッド株式会社の法務室の方(Kさんとお呼びします)が、
詳細なチェックリストを掲載されておられました。

Kさんのおっしゃるには自分が忘れがちな事項を列挙したものがたたき台になり、
その改訂を重ねて、契約の漏れがないかのチェックに利用されているようです。

NDA、基本合意、解約合意、業務委託、コンサル、開発受託、共同開発、知財譲渡契約、
著作権譲渡契約、ライセンス契約、代理店契約、海外との契約のそれぞれについて、
「契約の基礎情報」と「契約条件」に分けて、整理されておられます。

これを見ると、実務家だなあ、という感じがひしひしと伝わってきます。

弁護士さんの描いたヒアリングのポイントもまとまっているのですが、臨場感という点では
やはりkさんのチェックリストの方が、使い出があるように思われてなりません。

企業内実務家は、自分の企業の商品、サービスを知ったいるため、細かいけれど決して無視
できないリスクの発生場所が、きっとわかるのだと思います。

それに引き換え、私のような企業経験のあるものでさえ、いったん企業を離れてしまうと、どうしても
外様になっていまい、情報の細かいところ、本当のリスク部分というものが、だんだん、ぼやけていく
ように思います。

今後も、ぜひこのような企業内法務マンの苦心の成果物を、ご紹介いただけたらな、と都合の良いこと
を思っております。

ちなみに、せこい話ですが、私の早稲田での英文契約書セミナー発展編の最終回で、私が日常
使用しているヒアリングシートを、みなさんに配布いたしました。

上記のKさんのものよりは、全然整理されてなくて、私のメモ書きみたいなものがワープロになった
程度のものですが、自分のノウハウの一部ではあるので、配布には結構勇気がいりました。

ですが、Kさんは、このような全国紙に堂々と掲載されておられる。

まさに、脱帽、です。


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