契約英語の勉強方法-3

引き続き、英文契約の勉強方法について書いてみたいと思います。

これまでは、英文契約に限らず英語一般の習得方法として、JTW(ジャパンタイムスウィークリー)やペーパーバックの多読によって、年間100万語から200万語を読破することについて書きました。

今日は、単語の習得に関して書いてみようと思います。

英語一般における単語習得の方法については、色々皆さんが工夫されていることと思います。
上記の多読の中で辞書を引いたりJTWの単語注を見たり、あるいは、英検やTOEIC向けの単語集で覚えたり、NHKのビジネス英語(実践と入門)を聞いたり、などなどだと思います。
私も色々な方法を併用しています。

何せもう50歳を過ぎているので、なかなか新しい単語が覚えられませんので、いろんなことを併用し、記憶の糸をさまざまに張り巡らせるように心がけています。(それでもすぐ忘れてしまいます。皆さんがもし若いのであれば、できるだけ若いうちに単語は英検1級程度までは覚えてしまいましょう。)

契約上の英単語については、実際の契約を読み、条項を書くことで覚えることがほとんどです。
以前、菊池義明さんがまとめておられる「契約・法律用語英和辞典」(IBCパブリッシング刊)の全部を読んで覚えようと思いましたが、挫折してしまいました。
でも、この本はとても素晴らしいと思います。



契約書を書こうとする際に、いつも机上に置いておきます。単語数が豊富であることのほかに、当然かもしれませんがそこに出ている例文はほとんどすべて契約書からの引用になっています。そこに引用されている文例をそのまま契約書に用いることも可能でしょう。
ですから、英文契約を作成する際には、ぜひともこの「契約・法律用語英和辞典」を手元に置いておきたいものです。

ただ、上記「契約・法律用語英和辞典」は、英和辞典ですから、作文する際にある程度英単語が頭に浮かぶようになってからはとても重宝するのですが、まだ英単語が浮かんでこない段階では使いずらい面があります(特に、同辞典は和文の索引がない!)。

そこで、英語を書く上でまず用意したいのは、原秋彦さんの「ビジネス法務基本用語和英辞典」です。



この本は、ニューヨーク州弁護士でもありまた「ビジネス契約書の起案・検討の仕方」(商事法務)という素晴らしい本を書かれている原先生が書かれたもので、とてもスプレンディッドかつマーベラスな辞典だとおもっております。
B6版476ページで5250円は一般的には高いと思われるかもしれませんが、英文契約を書く機会の多い方は、是非用意しておきたい本だと思います。
しかも、この辞典は巻末に英和も付いており非常に使いやすくなっています。難点を言えば、若干語彙数が少ないかなとも思いますが、それを補って余りある価値を持つ本だと思います。
さらに言えば、ここに出てくる用語を大体覚えれば、英文を書く際にほとんど不自由はしないものと思われます。(頭から覚えることすらできそうなボリュームです。)

もちろん、英文契約を書く場合、法的な文章を書くだけではありません。
製品の仕様書、あるいはライセンスや開発委託、提携その他における業務内容等の前文や定義条項等への記載等に関して、非法律・契約的な一般用語や技術的用語を書く必要もあります。
従って、上記の契約英単語の習得をもってすべてとするわけにはいかないため、こつこつと、一般の単語集→多読→辞書→単語集→...というサイクルを重ねていく必要はあると思います。

-次回につづく-


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