Sapiens(サピエンス全史)の一節

最近かなり評判になっている
 "SAPIENS - A Brief History od Humankind" by Yuval Noah Harari
(邦訳版表題「サピエンス全史」)
を読んでいます。
人類が狩猟時代以降、各地にその住処を広め、農業革命に至るあたりを読んでいます。
その中の一節で非常に面白い記述がありました。
(以下引用、London Vintage Books、ペーパーバック版の90頁から)

The avarage farmer worked harder than the avarage forager,
and got a worse died in return.
The Agricultura Revolution was history's biggest fraud.
Who was resonsible? ...
The culprits were a handful of plant species,
including wheat, rice and potatoes.
These plants domesticated HOMO SAPIENS, rather than vice versa.

(要旨:
狩猟時代よりも農業革命後の人類jの方が厳しい労働を
強いられたにも拘わらず、
その栄養状態はかえって悪くなった。
誰の責任なのか?
それは、穀物自体が、人類を飼いならしたためである。
決してその反対、つまり人類が穀物を飼いならしたのではない。)

なるほど、と思いました。著者曰く、
「狩猟採集時代の人類が貧しいとか、生活が苦しかったというのは、
現代人の思い込みに過ぎない。
人口増に対応するために農業という道を仕方なく選択せざるをえ
なかった人類は、それゆえに、定住して小麦や米の守り人となり
穀類という単一の栄養素のみの悪い栄養状態を甘受し、より厳しい
労働を強いられたことにより、肉体は悲鳴を上げた。」

私自身、現代は決して豊かな時代だとは思いません。むしろ、先の
見えない不安に、人類はおびえて生きている時代だと思います。
そして、常に繁殖し増大していかなければならない生物の本質から
考えて、80億人になろうとしている人類がより困難な道に入り込む
のは、やはり「必定」ということなのでしょうか。

各国が保護主義に走るのも、また米中ソが各地で一触即発の状態に
なったり領地確保にやっきになるのも、必然なのかもしれません。
いまより貧しくなるのは仕方ない。
限られた人類共通の財産を少数の者が独占している状態から、
皆でその貧しさを少しでも緩和できるような社会を築くか、
あるいは、
どこかのハビタブルな惑星に集団で移住するか...。
あるいは
森永卓郎氏のように
「給料半減が現実化する社会で「豊かな」ライフスタイルを確立する」
ことを希求するのか...。

この「サピエンス全史」という本は、あと350頁もあります。
さらに、「ホモデウス」という続巻もあります。
さらに読み進めようと思います。

ちなみに、この本の著者はイスラエル人で、原文もイスラエル語だと思います。
それを、著者が他の英米人と協力して英語版に翻訳したものが、
私の読んでいるLondon Vintage Booksの英文のようです。
英単語は、例えば私のよく読む Dan Brown の小説などよりは少しだけ難しい単語も
使われており、勉強になります。
少し、老眼にはきついフォントなのが、玉にきず、ですね。



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