オックスフォードのコンマ

この土日に、英語文の書き方として、ネイティブの間で昔から評判の高い「The Elements of Style」を読みました。

毎日英文の契約を書いたり翻訳していますが、確かにここで挙げられていることについて、悩むことが多いように思います。

その一例として、いわゆる「オックスフォードのカンマ」という点について、考えてみます。
これは、英文中に、いくつか例示を上げる場合、つまり、「A、B、CおよびD」と書く場合に、
1)“A, B, C and D”  or
2)“A, B, C, and D”
のどちらにするか、という問題です。

日本で英語を習った多くの方は、1)のように、andの前にはカンマを打たないと習ったのではないかと思います。私の妻もそのように主張しております。

また、英文契約でも、私が拝見したネイティブの作成した契約を総合すると、やはり、andの前にカンマを打っていない場合が多数を占めるように思います。

ところが、以前JAPAN TIMES WEEKLYの記事を読んでいて知ったのですが、オックスフォード大学では、2)を用いることにしている、というのです。
そして、その記事によると、オックスフォードでもこの「カンマ」を打つことをやめようとしているのではないかという憶測が広まった旨が書かれていました。

でも、オックスフォード及び賛同者によれば、今でも相変わらずカンマをつける旨を主張しているようです。

その主張の根拠として、次のような文が示されているようです。
 (See→Language Log

 「With the Oxford comma: We invited the strippers, JFK, and Stalin.」
と書けば、「ストリッパーと、ケネディと、スターリンを招待した」ことになり、
 「Without the Oxford comma: We invited the strippers, JFK and Stalin.」
と書くと、「ストリッパー、すなわち、ケネディとスターリンを招待した」という変な文章になる、と主張しているようです。

では、先日読んだ「The Elements of Style」ではどう説明されているかというと、当り前であるかのように、「andの前にもカンマが必要」と書かれています。
(但し、企業名などで、Little, Brown and Company というように最後のカンマが省略されている場合は、当該企業名の用法に従うべき、とされています。)

現代の英米人(特に米国人)の用法としては、カンマを打たないことが多いらしいですし、多くの現行の契約書においてカンマをつけていないので、このカンマの有無はあまり気にする必要はないようにも思います。

でも、それ以外にも、この「The Elements of Style」には、多くの文章作成上のヒントが掲載されています。
この本には、William Strunk Jr. のオリジナルバージョンのものもありますが、オリジナルにE. B. Whiteという人が加筆修正した本文85ページで文法語句説明が10ページ付いた第4版(2000年版)が新しくてよいのではないかと思います。
(Amazon.co.jpにて、621円)


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